無音の世界を走る

こちらのお客様は耳が聞こえません。
しかし彼は日本語が書けました。しかも漢字も上手でした。
以下、筆談の会話です。

私「どこから来たの?」
彼「アメリカ人、今は東京に住んでいます」
私「日本語、漢字上手でびっくりです」
彼「ありがとう。東京に4年住んでます」
私「自転車でどこから、どこに行くの?」
彼「鹿児島から北海道の最北端まで」
私「出発してどのくらい?」
彼「29日目」
私「テントで寝ている?」
彼「はい。天気が悪い時は民宿」
私「体、大丈夫?」
彼 (大丈夫!のジェスチャー)
私「今日は風が強いですね」
彼「追い風だから」(大丈夫!)

そう言って、笑顔で能登半島の先端へ走っていった。
先日も、東京在住のアメリカ人が自転車で来た。
その彼は日本語、敬語がとても上手で、ひょっとしたら
彼らは友人かもしれないな。 
そんな気がする。
「追い風だから大丈夫!」そんな風に彼らは日本でたくましく
生きているんだろうな。

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